40代の転職は、豊富な経験とスキルを持つ一方で、年齢による不安も感じる時期です。
そんな40代の転職成功の鍵を握るのが、適切に作成された職務経歴書。
特に、自己PRとスキル・活かせる知識の欄(以下、スキル欄)は、あなたの強みをアピールできる重要な部分です。
とはいっても、キャリアが長くなれば、業務の幅が広がり、ポジションの変化もあって、まとめるのが難しくなるもの。
つい冗長な文や年表風になってしまいがちです
本記事では、以下のような悩みのある40代会社員の方に向けて、職務経歴書の自己PRやスキル欄をきちんと「伝わる」内容に仕上げるコツを紹介します。
- 職務経歴書の自己PR・スキル欄に何を書けば良いのかわからない
- 自分の強みをアピールできる書き方を知りたい
- 書類選考を通過して面接まで進みたい
「特別なスキルがない」という方も安心してください。キャリアの簡単な整理と書き方のコツをつかめば大丈夫。
あなたの強みを見出し、効果的にアピールする方法もわかりやすく解説していきます。
- 40代の自己PRは、成長過程と具体的な実績を書く
- 40代の自己PRの結論は、志望企業への貢献可能性を書く
- 40代のスキルはポータブル・テクニカル・マネジメントの3分類で整理する
- 40代ならではの強みは経験・ネットワーク・危機管理能力
- 転職エージェントは適切なフィードバックを得るための最良の手段
自己PR欄と活かせる知識・スキル欄の違いを整理する
職務経歴書の「自己PR」欄と「スキル」欄の内容が重複してしまうことがあります。
40代ともなれば20年近いキャリアを持ち、書きたい項目も多くなりますが、羅列するだけでは効果的ではありません。
伝わる職務経歴書を書くためにはそれぞれの違いを整理して活用することが重要です。以下の整理を覚えておきましょう。
「自己PR」欄 | 志望企業の業務にマッチした自分の最大の強み |
「スキル」欄 | 志望企業の業務に役立てられる具体的な知識・スキル |
いずれも「志望企業の事業や課題解決に貢献できる、マッチしている」ことが大切です。
- 自己PRには、自分の最大の強みを書く
- スキル欄には、自己PRに書いたこと以外に強調したいスキルを書く
- どちらも、志望企業の事業や課題解決とマッチさせる「貢献可能性」を書く
豊富な職務経験を持つ40代会社員だからこそ、この欄を活用して転職市場で競争力を高めることができます。
業務経験を「スキル」に変換して言語化しましょう
40代の自己PRは、成長過程と具体的な実績を書く
自己PR欄は、あなたの価値や最大の強みを端的に伝える重要なセクションです。
40代の強みを活かすため、以下2つのポイントと例文を意識して作成しましょう。
具体的な数値を用いた実績アピール|例文
40代ならではの豊富な実績を、具体的な数値で示すことが重要です。
「売上30%増加に貢献」「チーム生産性を50%向上」など、具体的な数値を用いれば、実績が説得力を持ちます。
単なる「売上向上」ではなく、「3年連続で前年比130%の売上達成」「年間5,000万円のコスト削減」など、定量的な成果を示しましょう。
特に、プロジェクトマネジメントやチーム統括での成果は、40代の強みを効果的にアピールできます。
また、長期的な取り組みの成果(「5年間で離職率を25%から5%に改善」など)も、継続的な実績として評価されます。
- 売上向上した → 3年連続で前年比130%の売上達成
- 利益貢献した → 年間5,000万円のコスト削減で利益増に貢献
- プロジェクトを統括した → 30名規模のチームで生産性50%向上
- 離職率を改善した → 5年間で離職率を25%から5%に改善
キャリアの一貫性と成長過程を記載する|例文
キャリアにおける成長過程や異動・転職の理由を論理的に説明することで、キャリアの一貫性を示すことができます。
40代のキャリアは異動や転職が複数あるように見えて、そこには必ず一貫した成長過程があります。
例えば、「営業→営業管理→事業企画」という経歴であれば、「現場での経験を活かして管理職として成果を上げ、さらにその知見を活かして全社的な戦略立案に携わった」という書き方が適切です。
特に以下の3つのような、困難な局面での経験は、あなたの成長の転換点として強調するとよいでしょう。
- 組織改革
- 業績回復
- 新規事業立ち上げ
これら3つの転機での経験で何を学び、どんなスキルを鍛えたのかを強調して以下の例文のようにまとめてみましょう。
- 組織改革によって成長した自己PRの例文
製造部門の組織改革を主導し、従来の職能型組織からプロジェクト型組織への移行を実現。社員の専門性と部門間連携を強化することで、新製品の開発期間を従来比40%短縮。さらに、若手育成プログラムを確立し、3年間で次世代リーダーを5名育成しました。この経験を通じて、組織変革における合意形成とモチベーション維持の手法を身につけました。 - 業績回復に取り組んだ自己PRの例文
赤字が続いていた支社の立て直しを任され、営業戦略の見直しと業務効率化を推進。顧客との関係を一から見直し、既存顧客の深耕と新規開拓を並行して進めた結果、2年で黒字化を達成。売上高は前年比150%、営業利益率は8%まで改善。この過程で培った収益管理能力とチーム統率力は、現在の経営管理にも活かされています。 - 新規事業立ち上げに携わった自己PRの例文
当社初のサブスクリプションサービスの立ち上げを担当。市場調査から事業計画策定、システム構築、運用体制の確立まで一貫して推進。特に、社内の異なる部門から精鋭メンバーを招集し、クロスファンクショナル(職場を横断する)チームを組成。サービス開始後1年で会員数10,000名を達成し、新たな収益の柱として確立。この経験で、新規事業における仮説検証の手法と、部門を超えたチームビルディングのノウハウを習得しました。
どんなポジションでどのように貢献・成長できたのかを整理しましょう
40代の自己PRの結論は、志望企業への貢献可能性を書く
40代の転職では、即戦力としての期待が高くなります。
自己PRの結論では、自身の経験やスキルが転職先でどのように活かせるのかを具体的に示しましょう。
企業が40代に期待する役割は主に以下の3つがあります。この役割を念頭にあなたの貢献可能性を明確に伝えましょう。
採用担当者と具体的な貢献イメージを共有できることを目指して書きます
経験を活かした問題解決|例文
20年近いキャリアで培った経験は、様々な課題解決に活かせます。
特に、過去の成功や失敗体験から学んだ教訓を基にした、具体的な問題解決手法の提示は40代ならではの強みであり、若い世代に対しても大きな優位性を示すことができます。
企業は常に「課題を解決できる人材」を求めています
以下の例文のように、志望企業の課題や事業内容を抽出して、過去の経験に関連づけるとよいでしょう。
経験を活かした問題解決…類似の課題を解決した経験を活かした課題(具体的な事業・課題)改善を記載する
- 前職で直面した新規事業の低成長という課題に対し、20年の営業経験を活かして顧客ニーズの分析と提案方法の改革を主導。その結果、新規事業の売上を2年で3倍に伸ばしました。貴社においても、新規事業分野での成長加速という課題に対して、この経験を活かしてソリューションを提案・実行できると考えています。
- 製造部門の生産性低下という問題に直面した際、現場・管理・経営の各層での経験を活かし、作業工程の可視化と標準化を推進。結果、生産性を40%向上させました。貴社の製造現場が抱える生産性向上という課題に対しても、同様のアプローチで貢献できると確信しています。
- 海外展開の遅れという経営課題に対し、過去の海外事業立ち上げ経験を活かしてプロジェクトを主導。現地企業とのアライアンス構築から、人材育成まで一貫して推進し、3年で黒字化を達成。貴社のグローバル展開においても、この経験を活かした課題解決に貢献できます。
専門性の発揮|例文
長年の実務で培った専門知識やスキルは、転職先でも即座に活用できます。
業界特有の暗黙知や、複数の職務経験から得た複合的な専門性は、若手にはない価値となります。
志望企業の事業とは異なる分野の知識であっても問題ありません。
むしろ40代の経験値と独自性を活かすチャンスになります。
異なる分野の知識・経験でも志望企業の課題と掛け合わせて、独自の価値ができることをアピールします。
専門性の発揮…これまでの業界経験や専門知識と志望企業の課題(具体的な事業・課題)を掛け合わせて記載する
- 製造業向けソリューション営業の専門家として、提案型営業の新規フレームワークを確立。技術部門と連携した課題解決型アプローチにより、案件の成約率を35%から70%に向上。貴社のソリューション営業の強化においても、この経験を即座に活用できます。
- 営業組織のマネジメント経験を活かし、提案プロセスの標準化とナレッジ共有の仕組みを構築。その結果、チーム全体の受注額を前年比180%に増加。この営業改革の手法は、貴社の営業力強化に直接貢献できるものと考えています。
- デジタルマーケティングの専門性を活かし、顧客データ分析基盤を構築。Web施策の効果測定と改善サイクルを確立し、コンバージョン率を3倍に向上させました。貴社のデジタルマーケティング戦略においても、同様のアプローチで成果を出せると確信しています。
- 品質管理の専門家として、ISO9001認証の取得から運用体制の確立まで一貫して担当。不適合品の発生率を0.5%まで低減し、年間1億円のコスト削減を実現しました。この品質マネジメントの専門知識は、貴社の品質保証体制の強化に直接活用できると考えています。
志望企業の課題と自分の経験をつなげて表現する手法は効果的です
後進の育成|例文
40代の大きな強みは、若手の育成経験です。
部下やチームメンバーの育成実績、研修プログラムの企画・実施経験などを具体的に示しましょう。
これによってマネジメント経験とスキル、志望企業の人材育成への貢献をアピールできます。
「若手社員の早期戦力化」「技術継承」「属人化の抑止」といった観点は、多くの企業が抱える課題とマッチします。
後進の育成…「若手社員の早期戦力化」「技術継承」「属人化の抑止」などの観点で貢献可能性を記載する
- 入社3年目以下の若手社員10名に対し、実践的なOJTプログラムを設計・実施。週次の振り返りミーティングと段階的な権限委譲により、全員が1年以内に単独での顧客折衝・案件管理が可能なレベルまで成長。結果、チーム全体の売上が前年比130%に向上しました。
- 製造現場のベテラン技術者の定年を見据え、技能伝承プロジェクトを主導。作業手順の動画マニュアル化と、若手との計画的なペア作業を導入。2年間で、従来5年かかっていた熟練工レベルの技能習得を3年に短縮し、技術継承の仕組みを確立しました。
- 社内の重要業務の80%が特定のベテラン社員に依存している状況を改善。業務フローの可視化とナレッジベースの構築により、3ヶ月で複数メンバーによる業務分担体制を実現。結果、特定メンバーの残業時間を月80時間から20時間に削減し、チーム全体の業務効率を25%向上させました。
チームの多様性に適応できることもポイントです
※過去の経験を印象的な文章に仕上げる手法や例文、面接の準備については下記の関連記事でも解説しています。
40代のスキル・活かせる知識の効果的な書き方
エン・ジャパン株式会社が転職コンサルタントを対象に行った調査【転職コンサルタント254人に聞いた「評価されるミドルのキャリア・スキル」に関する調査レポート 2024年版】では、ミドル人材が評価されるために職務経歴書・履歴書で工夫すべき点の1位は「専門性やできることを明確に書く」だったと報告されました。https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/38130.html
40代の転職において、スキル欄で効果的にアピールすることは極めて重要です。
職務経歴書に記載するのは、これまでのビジネス環境で身に着けたもの、ビジネスで役立つスキルであることが前提です。
何を記載するのかの選定では「そのスキルが志望企業で役に立つ場面を採用担当者が想像できるかどうか?」この観点で選んでいくことが重要です。
以下のようにスキルを3つに分類し、自分の経験をスキルとして書いていきます。
スキルを3つに分類して効果的に伝える
40代の転職活動では、20年近いキャリアで培ってきた多様なスキルを、ただ羅列するだけでは印象に残りにくく、かえって強みが伝わりづらくなってしまいます。
そこで重要になるのが、スキルを以下のの3つに分類して整理することです。
- ポータブルスキル どんな職場・業種でも役立つ
- テクニカルスキル 業種経験ならではの即戦力性
- マネジメントスキル 40代強みの見せどころ
この分類により、あなたの持つスキルの多面性と深さを効果的に示すことができます。
特に40代は、若手と比べてこれら3つのスキルをバランスよく保有していることが強みです。
バランスの良さは若い世代に対する優位性にもなります
また、この3つの分類は、以下のような企業が40代社員に期待する役割とも合致します。
- 経験を活かした問題解決 ← ポータブルスキル
- 専門性の発揮 ← テクニカルスキル
- 後進の育成 ← マネジメントスキル
自身のスキルをこの観点で整理することで、転職先での具体的な貢献イメージを採用担当者に伝えやすくなります。
「テクニカルスキルに自信がない」「マネジメント経験が浅い」と不安になる場合は、ポータブルスキルを強調してバランスをとることができます。
それぞれのスキルについて見ていきましょう。
どんな職場・業種でも役立つ=ポータブルスキル(汎用的スキル)
業種や職種を問わず活用できる「持ち運び可能な能力」です。
コミュニケーション能力、リーダーシップ、論理的思考力、問題解決能力などが含まれます。
VUCAと呼ばれる不確実な時代において、環境変化への適応や転職時の強みとなる重要なスキルです。
40代は20年近いキャリアで様々な状況に対応してきた経験があり、若手社員と比べて圧倒的に豊富な実践的ポータブルスキルを持っているのが強みです。
特に、社内外の調整力や危機対応力は、40代ならではの価値となります。
- 問題解決力:業務改善提案、課題解決事例
- リーダーシップ:チームマネジメント・プロジェクト統括実績
- コミュニケーション能力:交渉力・傾聴力・質問力・共感力・論理的説明力など
ポータブルスキルは性質上、抽象的な記載になりやすいため、具体的な経験や実績数値とともに記載した方が効果的です。
経験や実績数値の記載でスキルを裏づけることで、スキルの信頼性が増すからです。
また、若い世代に差をつけるためにも、若手と同じようなレベルの事例や実績は避けた方がよいでしょう。
年齢に応じた経験、募集ポジションに合ったスキルを選んで記載することが重要です。
※ポータブルスキルの詳しい内容や鍛え方については下記の関連記事でも解説しています
業種経験ならではの即戦力性=テクニカルスキル(専門的スキル)
特定の職務や業界に特化した専門的な知識や技術を指します。
業界固有の専門知識、資格・免許、専門ソフトウェアの使用経験などが該当します。
特定の業界で働いた経験年数があるということ自体もスキルの1つになります。
現場での業務遂行に直接関わる重要なスキルで、マネジメント層においても必要性が高くなります。
40代は長年の実務経験を通じて、単なる知識だけでなく、様々なケースでの応用力を身につけています。
即戦力性としてもアピールできます
この深い専門性は、若手にはない大きなアドバンテージです。
- 業界固有の専門知識・暗黙知
- ITスキル、専門ソフトウェアの使用経験
- 特定の職種での就業経験、業界知識
テクニカルスキルの即戦力性を活かすためにも、志望企業で貢献できそうな業務上のスキルを選んで記載します。
職種によるテクニカルスキルの例は以下のようなものです。
- 営業職・・・企画提案力・徹底した商品知識・営業手法・語学(英語)力
- マーケティング職・・・担当したサービス・リサーチ調査や分析方法・使用できるツール
- IT関連技術職・・・経験プロジェクト・開発言語・語学(英語)力
- 人事職・・・採用・研修・労務管理・給与の携わった経験・使用できるツール
40代強みの見せどころ=マネジメントスキル
組織の生産性向上やメンバーの成長を促進する上で不可欠なスキルで、特に管理職には必須の能力とされています
目標設定力、進捗管理力、部下の育成・評価能力、予算管理などが含まれます。
40代の転職では、専門的な知識(テクニカルスキル)にマネジメントスキルを組み合わせることが強みになります
マネジメントスキルとして記載できる経験には以下のようなものがあります。
- 組織構築力を発揮した経験
- プロジェクトマネジメント経験
- 予算管理経験
- チームを成長させた人材育成経験
- 目標達成を導く戦略立案・計画実行経験
40代は中間管理職の経験を持つ方も多く、実際のチームマネジメントやプロジェクト管理の経験を豊富に有しています。
また、様々な世代の部下を育成してきた経験は、転職先でも即戦力として期待される重要な強みとなります。
具体的な実績数値などの成果を記載することがアピール効果を高めます。
エン・ジャパン株式会社が転職コンサルタントを対象に行った調査【転職コンサルタント254人に聞いた「評価されるミドルのキャリア・スキル」に関する調査レポート 2024年版】では、転職コンサルタントまたは採用企業に専門スキルで最も評価されたのは「マネジメント」と報告されています。https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/38130.html
40代ならではの強みを書類に活かすポイント
40代会社員は、豊富な実務経験と培ってきた人脈を効果的にアピールすることで、若手にはない価値を示すことができます。
40代ならではの強みは以下の3つが挙げられます。
実践的な経験の強調
複数のプロジェクトでの成功体験や、困難な状況での問題解決能力など、実践で培った経験を具体的に記述します。
40代のキャリアには、単なる業務経験以上の価値があります。
複数の経済サイクルを経験し、業界の浮き沈みや構造変化を体感してきた強みがあります。
例えば、リーマンショック時の対応経験や、デジタル化への移行期における業務改革の経験など、大きな環境変化への対応力を具体的に示すことができます。
産業の変化を乗り越えた経験は貴重です
また、同じ業務でも、新人期・中堅期・管理職期など、異なる立場での経験を持っているため、様々な視点からの課題把握と解決が可能です。
「現場の実務」「チームマネジメント」「経営層との折衝」など、複数の視点を持つことは、40代ならではの強みとなります。
- 複数の経済サイクルを経験
- デジタル移行期の業務改革
- 現場・チーム牽引・経営層との対話など複数の立場を経験
人的ネットワークの活用
20年近いキャリアで築いた人的ネットワークは、40代の大きな資産です。
業界内の人脈や、取引先との連携など、長年のキャリアで構築した人的資産をアピールします。
社内外の協力関係で仕事を円滑に進めるための重要な基盤を持っています。
特に、以下のような具体例を示すことで、その価値を効果的にアピールできます。
- 業界横断的なプロジェクト経験による多様な企業との接点
- 異なる部門との協業経験を通じた社内ネットワーク
- 業界団体や専門家コミュニティでの活動実績
- 取引先との長期的な信頼関係構築の実績
危機管理能力の提示
40代は、様々な危機的状況を経験し、実践的な危機管理能力を身につけています。
経済変動や組織改革など、様々な局面での対応経験を示すことで、安定した実行力をアピールできます。
特にコロナ禍では管理能力が厳しく試されました
以下のような経験は、特に価値のある強みとして示すことができます。
- 予期せぬトラブルへの対応経験(システム障害、製品不具合、クレーム対応など)
- 組織改革や事業再編での経験(部門統廃合、人員再配置など)
- 緊急プロジェクトでのリーダーシップ経験
- コンプライアンス関連の問題解決経験
- コロナ禍での事業継続マネジメント経験
このような危機管理能力は、不確実性の高い現代のビジネス環境において、特に重要視される能力です。
40代は、実際の経験を通じてこれらの能力を実証済みであることをアピールできます。
これらの経験や対処方法の習得は、以下のような総合的なスキルとして職務経歴書に記載することができます。
- 問題の早期発見能力
- 適切な情報収集と分析力
- 関係者との円滑なコミュニケーション能力
- 冷静な判断力と迅速な意思決定能力
- チーム全体のストレスマネジメント能力
スキルのアピールのためのチェックリスト
職務経歴書の作成においては、以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 具体的な数値や事例・経験を用いて実績を示しているか
- キャリアの一貫性が明確に表現されているか
- 3つのスキル(ポータブル・テクニカル・マネジメント)が適切に記載されているか
- 転職先での貢献可能性が具体的に示されているか
- 40代ならではの強みが効果的にアピールされているか
転職エージェントを活用してフィードバックを得る
40代の職務経歴書では、豊富な経験をどう絞り込み、どの強みを前面に出すかの取捨選択が重要となります。
ここまで解説してきた要素を盛り込んだら、次は客観的な視点からのフィードバックを活用しましょう。
職務経歴書のフィードバックを得る方法として、最も効果的なのが転職エージェントの活用です。
無料なので複数エージェントの登録がおすすめ
プロの視点からのフィードバックで、あなたの職務経歴書は更なる説得力を増します。
転職エージェントからフィードバックを受ける際は、以下の点に注目して聞くことをお勧めします。
- あなたの経験やスキルをより魅力的に見せるための具体的な表現方法
- 志望する業界で特に重視される要素と、それに対するアピールポイント
- 40代ならではの強みの効果的な表現方法
- 書類選考での通過率を高めるために必要な修正点
フィードバックに転職エージェントを活用するメリット
転職エージェントの活用には、主に以下の4つの大きなメリットがあります。
採用企業の生の声を知っている
求人案件を多数取り扱っているエージェントは、企業が40代転職者に求める具体的なスキルや経験を熟知しています。
あなたの経歴のどの部分を強調すべきか、企業の生の声を元に実践的なアドバイスを得られます。
業界動向に精通している
業界ごとの最新トレンドや求人傾向を把握しています。
あなたのスキルや経験を現在の市場ニーズに合わせて効果的に表現する方法を提案してもらえます。
就業を希望する地域の傾向も聞くことができます
年齢層特有の課題を理解している
40代特有の課題(給与水準、ポジション、求められるマネジメント力など)について、豊富な知見を持っています。
これらの要素を踏まえた職務経歴書の作り方をアドバイスしてもらえます。
希望の年収レベルも率直に話しておきましょう
職務経歴書の率直な評価を聞ける
転職エージェントは数多くの職務経歴書を見てきた経験があり、客観的な視点から率直なフィードバックを提供できます。
「どの経験をより詳しく書くべきか」「どの実績をより強調すべきか」といった具体的なアドバイスを得られます。
また、書類選考での通過率を高めるために必要な修正点も明確に指摘してもらえます。
フィードバックを受けた後も、必要に応じて複数回の修正を重ねることをお勧めします。
転職サービスのWeb登録は定期的に見直しができるので便利
実例|転職エージェントで得られたアドバイスと「気づき」
実際に私が40代半ばで転職に成功したときの事例を紹介します。
転職エージェントを活用して得られるフィードバックの一例として参考にしてください。
職務経歴書の枚数が多くなる悩みが解決できた
「職務経歴書は2〜3枚にまとめるべき」という記述をよく見かけます。
ところが、40代で社歴の長い私はいくら整理しても5〜6枚を超えてしまい、頭をかかえていました。
そんなときに助けとなったのが、ある転職サービスのヘッドハンターさんの言葉。
『40代、ミドル世代は経験と実績が勝負。職務経歴書は長くなって当然なんですよ。実績がある証拠です』
『長さは気にし過ぎず、応募する企業によってスキルと経験に強弱をつけて書き分けていきましょう』
『変化の早い時代なので、直近5年くらいの実績は特に重要視されると思ってください』
志望企業の課題と自分経験のマッチングに集中できました
- 40代は経歴や実績が長くなるのが自然。無理に短くする必要はない。
- 長さや枚数よりも、志望企業に合わせて強調する部分のメリハリが大切。
- 直近5年間の経験と実績を強調して丁寧に書く。
自分では自信がなかった適性に気づけた
40代半ばの転職活動で、私は役職だけを気にして、中間管理職の経験しかないことに自信を失っていました。
しかし、転職エージェントとの面談では私の経験を違う角度から評価して、こんな言葉をもらいました。
『事業部門での収益改善や、新規事業の立ち上げといった実績は、経営層として求められる重要な経験ですよ』
『部門横断のプロジェクト経験は、全社的な視点での意思決定ができる人材として評価されます』
自分では気づかなかった経営人材としての素質を発見し、結果として部門長クラスのポジションに応募できました。
私自身の経験を客観的に評価してもらえたことで、自信につながり、新たなキャリアの可能性を開くきっかけとなりました。
自己認識の幅を広げることができました
- 役職が上位でなくても、経験そのものに可能性を見出すことができる。
- 部署異動や部門横断プロジェクトの経験は「全社的視点」としても評価される。
- 積み重ねた経験を別の視点で見ることでポジションの可能性が広がる。
求人票では読み取れない本質的な採用ニーズを知ることができた
転職活動の中で、求人票の必須条件を見て応募を躊躇していた案件がありました。
メーカーの事業企画職で、「製造業での経験10年以上」という必須条件ですが、私はメディア業界出身でした。
その企業の製品に魅力を感じ、事業企画という職種に強い関心をもちながらも応募できずにいました。
しかし、担当エージェントさんは以下のような情報を示してくれました。
『この企業は異業種からの転職者を積極的に採用する傾向があり、新しい視点の人材を求めています』
求人票にはない企業の本質的なニーズを知ることができました。
私はメディア業界での企画力や事業立ち上げ経験から、新しい視点を提供できる点を職務経歴書で強調しました。
結果として書類選考を通過し、面接でも「新風を持ち込んでほしい」という評価をいただくことができました。
企業との太いパイプを通じて得られる情報は転職エージェントならではです。
「必須要件」にこだわり過ぎずに応募できました
- 転職エージェントは企業の本質的な採用ニーズを把握している。
- 求人票からは読み取れない採用トレンドを理解することも重要。
- 「必須条件」にとらわれすぎず、エージェントに相談してみるのが◎
おすすめの転職サービス
実際に私が利用したことのある転職サービスについて、特徴、おすすめポイント、感想を紹介します。
リクルートエージェント
キャリア相談 | 求人紹介 | スカウト機能 |
---|---|---|
⭕️ | ⭕️ | ❌ |
- 転職支援実績No.1
- 業界トップクラスの求人数(公開求人50万件+非公開求人40万件)
- 全国20箇所に拠点を持っているため各エリアの事情に詳しい
- 初回面談や履歴書の更新案内など、こまめにガイドしてくれる
- LINE連携やスマホアプリの使い勝手が良い
リクルートエージェントは、リクルートが運営する国内最大級の転職エージェントサービスです。
非公開求人40万件を含む約90万件の豊富な求人を保有しています。
業界・職種に精通したキャリアアドバイザーが、転職相談から求人紹介、書類添削、面接対策、年収交渉まで、転職活動を手厚くサポート。
転職に役立つ情報提供やセミナー開催など、サービスが充実しているのが魅力です。選考中の求人一覧管理や新着メールの通知、求人検索、職務経歴書作成まで、効率的な転職活動をサポートします。
第二新卒から経験豊富なキャリア人材まで幅広い層の転職支援を行っており、マイページ機能や専用スマホアプリを用いて、場所や時間を選ばずに転職活動を進められるのも大きな特徴と言えます。
実際に登録して使った経験では、とにかくこまめにコミュニケーションをとってくれました。大都市圏だけでなく、地方エリアの求人にも強い印象です。
- 登録してすぐにオンライン面談をセッティングしてもらえた。
- 書類の更新案内など定期的なメールでこまめに導いてくれる。
- 登録した希望条件に対する求人案内の精度も高い。
サービス名 | リクルートエージェント |
公式URL | https://www.r-agent.com/ |
運営会社 | 株式会社リクルート |
登録者数 | 年間約130万5,000名(2022年度実績) |
公開求人数 | 約500,000件 |
非公開求人数 | 約400,000件 |
対象年齢 | 全世代 |
対応エリア | 全国 |
転職支援実績No.1
ビズリーチ(BIZREACH)
- ハイクラス求人が豊富にそろう。質の高いヘッドハンターが多数登録している
- スカウト型なので自分のペースで進められる
- 自分の市場価値を判断しやすい
- エントリー履歴や結果連絡の画面が使いやすい
- 自作の職務経歴書をWeb登録フォームに転記してくれるサービスが便利
キャリア相談 | 求人紹介 | スカウト機能 |
---|---|---|
⭕️ | ⭕️ | ⭕️ |
ビズリーチは、40代以上のキャリア豊富な会社員に特化したスカウト型の転職サービスです。
年収1,000万円以上の求人が3分の1を占め、経営幹部や管理職向けの高年収ポジションが豊富に揃っています。31,700社以上の厳選された企業と直接コンタクトが取れるため、効率的な転職活動が可能です。
特筆すべきは、優良企業や一流ヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組みです。これにより、自身の市場価値を客観的に把握でき、新たなキャリアの選択肢を見出せます。
また、7,800人以上の登録ヘッドハンターによるサポートも受けられ、転職のプロフェッショナルの助言を得られます。
40代会社員にとって、豊富な経験を活かせる次のステージを見つける最適なツールといえるでしょう。
実際に登録して使った経験では、やはりハイクラスの求人が多く揃っているのでキャリアアップ志向の40代にはぴったりのサービスでした。
有料プランのほうがスカウトへの返信機能や企業検索が充実しており、効率的に転職活動を進めることができるでしょう。
転職成功後のリターンを考えれば、有料化する価値はありました。
- ヘッドハンターさんは親身な方が多く、職務経歴書なども事前に読み込んでくれていた。レスポンスも非常に早い。
- 職務経歴書がヘッドハンターさんに閲覧された回数がグラフでわかり、書類更新のモチベーションになる。
- Webフォーム経歴書にURL記載ができないので、ビジュアル的な成果やポートフォリオで勝負したい人は注意が必要。
- 無料では応募できない求人があり、一定以上のサービスを受けるには有料会員になる必要があるが、その価値はある。
サービス名 | ビズリーチ(BIZREACH) |
公式URL | https://www.bizreach.jp/ |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
登録者数 | 200万人以上 |
求人数 | 109,360 件(2024年11月時点) |
対象年齢 | 30代後半・40代・50代 |
対応エリア | 全国 |
驚きのスカウトが届く
en ミドルの転職
- 幹部クラスの求人が充実
- 40歳代以降の転職に強みを持っている
- 職務経歴書のWeb登録や気になるリストなどの使い勝手がよくストレス無く利用できる
enミドルの転職は、30代・40代のミドル世代に特化。経営幹部やCxO、部長クラスなど、年収1000万円以上のハイクラス求人が豊富に掲載されています。
登録者の平均年齢は45歳で、専門分野に精通したエージェントが転職活動をサポートします。400社以上の転職エージェントが保有する求人を一括で検索できる点で使い勝手も◎。
また、スカウト機能により、企業からの非公開求人オファーを受け取ることも可能です。
豊富な経験やスキルを活かせる求人が見つかりやすく、年齢を気にせず転職活動に取り組めるメリットがあります。
キャリアアップや年収アップを目指す方、専門性の高い職種への転職を考えている方に特におすすめのサービスです。
実際に利用した経験では、定期的なメルマガが、業種別・志向別に整理されていてが非常に便利でした。職務経歴書の記載フォーマットが充実していて、しっかりと書き込めるところも評価が高いです。
- 求人数はかなり多い印象。「気になる」に保存した回数は数ある転職エージェントの中で一番多かった。
- 提携エージェントによって対応が異なり、応募企業に経歴書が届いているのか不明瞭なケースもあった。
- 職務経歴のWeb登録など、Webサイトの使い勝手が非常に優れている。
サービス名 | enミドルの転職 |
公式URL | https://mid-tenshoku.com/ |
運営会社 | エン・ジャパン株式会社 |
登録会員数 | 2,500,000人以上(2024年3月時点) |
求人数 | 約300,000件 |
対象年齢 | 30代・40代 |
対応エリア | 全国 |
30代・40代ミドル専用
職務経歴書の書き方や転職サービスについて、よくある質問をまとめました。
Q 40代の職務経歴書で自己PRを書くとき、年齢をどう扱えばいいですか?
A年齢には直接的に言及せず、豊富な経験や実績を強調しましょう。「15年以上の業界経験を活かし」のように、年数で表現するのがよいでしょう。また、40代ならではの強みを具体的にアピールすれば、年齢をポジティブな要素として扱えます。
Q 40代の職務経歴書では、自己PRと志望動機の違いは何ですか?
A自己PRが「自分は何ができるか」を示すのに対し、志望動機は「なぜその企業で働きたいか」を説明します。両者は関連付けて書くことで、より説得力のある内容になります。
Q 職務経歴書の自己PRに志望動機を含めるべきでしょうか?
A自己PRに志望動機を含めるのは効果的です。ただし、全面に出すのではなく、自身の強みや実績を説明する中で自然に織り込むのがコツです。例えば、「〇〇業界で培った経験を活かし、貴社の△△プロジェクトに貢献したい」といった形で、自身の強みと志望動機を結びつけて表現しましょう。
Q 40代転職で職歴が多い場合、職務経歴書のスキルをどうまとめればいい?
A職歴が多い場合は、スキルを以下の3つのカテゴリー別にまとめることで多様な経験を整理して伝えられます。 整理をしたら、志望企業の求人要件に最も関連するスキルを優先的に記載しましょう。
・ポータブルスキル
・テクニカルスキル
・マネジメントスキル
本記事内のこちら「40代のスキル・活かせる知識の効果的な書き方」もお読みください。
Q 40代の職務経歴書でスキルを書くときの優先順位はどう決めればいいですか?
Aスキルの優先順位は以下の基準で決めるとよいでしょう。
1. 求人要件との適合性:志望企業が求めるスキルを最優先
2. 専門性:あなたの専門分野や最も得意とするスキル
3. 実績:具体的な成果や数字で示せるスキル
4. 汎用性:様々な場面で活用できる転用可能なスキル
5. 最新性:業界の最新トレンドに関連するスキル
これらの基準を考慮して、志望企業の業務や求人要件に関連性の高いスキルから順に記載していきます。
Q 40代の職務経歴書で自己PRを書くときのNG表現・注意点はありますか?
A以下の表現は避けた方がよいでしょう。
1. 年齢を直接的に強調する表現
2. 過去の経験や実績のみに頼る表現
3. 抽象的で具体性に欠ける表現(「頑張ります」「熱意があります」など)
4. ネガティブな表現や言い訳がましい表現
5. 現職や前職への不満を述べる表現
6. 技術や知識の古さを示唆する表現
年齢に関わらず活躍できる能力や経験を強調することが重要です。
Q 職務経歴書の自己PRに効果的なエピソードを入れるコツを教えてください。
A効果的なエピソードを入れるコツは以下の4つです。
1. 具体的な数字や成果を含める。
2. 問題解決のプロセスを簡潔に説明する。
3. そのエピソードから得られた学びや成長を示す。
4. 志望企業の求める能力と関連付ける。
過去の業務経験を印象的な文章に仕上げる手法や例文、面接の準備については関連記事「【40代転職の職務経歴書】書類通過率を上げる「STAR法」使い方と面接対策|プロ編集者が指南」(別ページにリンク)で解説しています。
Q スキル欄に特筆するような能力に自信がありません。
A最初から「xxスキル」と名付けたものを探そうとせずに、まずはご自身の経験のある業務やエピソードを箇条書きにしてみましょう。その中でうまくいった経験を抜き出して、スキル名をつけていきましょう。詳しくは関連記事「【40代転職】企業に採用されるポータブルスキルの鍛え方・転職に活かすコツ」(別ページにリンク)を参照してください。
Q 40代で未経験業種への転職の場合、職務経歴書に書くべきスキルは何ですか?
A未経験転職の場合、直接的な業務スキルよりも、以下のような転用可能なスキル=ポータブルスキルのアピールが効果的です。
• リーダーシップやプロジェクト管理能力
• 問題解決能力や分析力
• コミュニケーション能力
• 学習意欲と適応力
• キャリアで培った専門知識(業界知識など)
Q 自己PRやスキル欄に書いた文章はどうやってチェックすればいいですか?
A誤字・脱字の修正はもちろんですが、「シンプルに読んだ人の心に残る」ことが重要です。以下の点を確認してください。
・一文が長過ぎないか。ひとつの文章では一つの事柄を伝えるように意識する。
・同じ意味の言葉を繰り返していないか。
・声に出して読んでみてリズムが良いか。
また、ご自身のチェックと併せて転職エージェントなどによる客観的な評価も非常に効果的です。
Q 年齢に相応しい文章を書く自信がありません。
A極端に難解な言葉を使う必要はありません。以下の点を試してみましょう。
・文末が同じパターンの繰り返しにならないように、体言止めも織り交ぜる。例:〜のプロジェクトに従事。
・「〜と思います」を極力使わずに、「と考えます」「確信しています」など、できるだけ断言する。
・文字や単語ではなく「こと=経験・実績」に語らせる。
Q 転職サービスの登録は無料ですか?
A基本的に無料で登録できます。転職エージェントは入社決定後に、転職者の年収額から一定の割合を報酬として企業からもらうことで成り立っているため、転職希望者、転職者がお金を支払うことはありません。一部のサービスでは有料で機能をアップグレードできる場合もあります。
Q 転職しなくても転職サービスに登録していいのですか?
A問題ありません。転職する・しないに関わらず登録できます。自分の市場価値を知るためにも、スカウトなどを受け取れる状態にしておくことをおすすめします。エージェントに職務経歴書を読んでもらうことで客観的なチェックもできます。
まとめ|転職成功のための「自己PR」「活かせる知識・スキル」の書き方
40代の転職成功には、ポイントを押さえて適切に作成された職務経歴書が不可欠です。
特に自己PR欄とスキル欄では、豊富な経験と培ってきたスキルを効果的にアピールすることが重要です。
ポータブルスキル、テクニカルスキル、マネジメントスキルの3つの観点から自身の強みを整理します。
具体的な数値や事例を用いて表現すれば説得力を増した文章になります。
そして、志望する企業の課題や事業にどのように貢献できるのかを結論にします。
これらのコツをつかめば、若い世代に負けない経験と40代ならではの強みをしっかり伝えることができるでしょう。
- 40代の自己PRは、成長過程と具体的な実績を書く
- 40代の自己PRの結論は、志望企業への貢献可能性を書く
- 40代のスキルはポータブル・テクニカル・マネジメントの3分類で整理する
- 40代ならではの強みは経験・ネットワーク・危機管理能力
- 転職エージェントは適切なフィードバックを得るための最良の手段
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
本記事では、40代会社員の転職成功のための「自己PR」「活かせる知識・スキル」の書き方について解説しました。
40代会社員はさまざまな経験と実績を積んでいます。
とはいえ、誰もが文章のプロではないので、書き方に苦労するのは自然なことなんです。
そこで本記事で紹介したコツを活かしてもらえれば、あなたの強みがしっかりと伝わるはずです。
経験は何にも替えがたい宝です!
自分の経験価値に自信をもって、転職市場で成功をつかみましょう!