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【40代転職】企業に採用されるポータブルスキルの鍛え方・転職に活かすコツ

【40代転職】企業に採用されるポータブルスキルの鍛え方・転職に活かすコツ

私たちはいま、「VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代」と呼ばれる新たな時代に突入しています。

予測不可能な社会変化により、かつては「安泰」とされていた大企業でさえ、一夜にして経営危機に陥る可能性があります。

40代会社員にとって、50代になる前にキャリアの安定性を確保することは喫緊の課題。

K太郎
K太郎

環境が変わっても持ち運べるスキルが武器になります

カギを握るのが、変化に負けない汎用性の高いスキル「ポータブルスキル」

本記事では40代が準備すべきポータブルスキル、鍛え方と活かすコツを紹介します。

この記事で分かること
  • 40代会社員には「持ち運べるスキル」=ポータブルスキルが必須
  • 40代会社員は経験の宝庫。ポータブルスキルの習得とアピールは難しくない
  • 40代会社員の最重要スキルは「マネジメント」
  • 管理職経験が浅くてもマネジメントスキルはアピールはできる
  • ポータブルスキルの鍛え方 おすすめeラーニングとおすすめ転職エージェント
  • ポータブルスキルを効果的に言語化・転職に活かすコツ

目次 非表示

  1. 40代転職の備え ポータブルスキルとは?
  2. 40代が年齢的な不利を感じたら、マネジメントスキルをアピール
  3. マネジメント経験に自信がないときに重要な2つのスキル
  4. 40代会社員がポータブルスキルの鍛え方とステップ
  5. スキルの鍛え方① 自己学習【eラーニングの活用】 
  6. おすすめのeラーニング講座
  7. スキルの鍛え方② 客観評価【転職エージェントの活用】
  8. おすすめの転職サービス
  9. ポータブルスキルを効果的に言語化・転職に活かすコツ
  10. よくある質問と回答(FAQ)
  11. まとめ:40代会社員はポータブルスキルを鍛えて理想のキャリアを実現しよう
目次へ

40代転職の備え ポータブルスキルとは?

ポータブルスキルとは、どの職場や業界でも通用する汎用性の高いスキル。

特定の職場や業界に限定されない、いわば「持ち運び可能な」スキルを指します。

AIの発展や産業構造の変化に伴い、ある種の専門知識やスキルは陳腐化していきます。

一方で、適切なポータブルスキルは常に価値を保ち続けます

40代会社員がポータブルスキルを鍛えるメリット

40代会社員は豊富な経験を積んできた、まさに働きざかり。

しかしいまは予測不可能な時代。このまま同じように50代を迎えられるとは限りません。

業績の変化、役職定年、退職勧奨など、市場や制度の壁が待ち受けるのが40代。

ポータブルスキルを備えれば、変化に強い人生設計、キャリア設計に近づけます。

これまでの経験を整理して、新たな学習を組み合わせれば、40代からでも十分にポータブルスキルを準備できます

40代会社員がポータブルスキルを鍛える手法とステップ」については別の項目でまとめています。

40代会社員がポータブルスキルを鍛えるメリット
  • キャリアの選択肢を広げる
  • 職場・組織内での評価を高める
  • 変化に対する適応力を向上させる
  • 転職市場での価値を高める
  • 長期的なキャリア安定性を確保する

ポータブルスキルに求められる共通の特徴

40代会社員の転職やキャリア計画には、企業が求めるポータブルスキルの理解が重要です。

ポータブルスキルには以下のように共通の特徴があります。

ポータブルスキルに共通する特徴
  • 汎用性:業界や職種を問わず適用できる
  • 即戦力性:短期間で成果を出せる
  • 成長性:継続的に発展させられる
  • 適応力:変化に対応できる
  • 創造性:新しい価値を生み出す

汎用性:業界や職種を問わず適用できる

企業は様々な状況や役割に柔軟に対応できる人材を求めています。マネジメントやコミュニケーションの能力は、部署や役職を問わず重要視されます。

即戦力性:短期間で成果を出せる

40代以上の転職者は即戦力として期待されます。例えば問題解決能力は、日々の業務で直面する課題を解決するために不可欠なスキルです。

成長性:継続的に発展させられる

企業は、常に学び、成長し続ける姿勢を求めています。自己啓発能力や学習能力は、長期的な視点で企業に貢献できる人材の指標となります。

適応力:変化に対応できる

変化に柔軟に対応できる能力は非常に重要です。新しい技術や環境に適応する能力、ストレス耐性などが求められます。

創造性:新しい価値を生み出す

イノベーションを起こすには、既存の枠組みにとらわれない思考が必要です。創造的思考力や問題発見能力は、多くの企業が重視するスキルです。

K太郎
K太郎

即戦力性や適応力など、社外の人から見ても期待の高いものは汎用性が高いと言えます

40代が年齢的な不利を感じたら、マネジメントスキルをアピール

40代会社員の転職活動では、20代や30代に比べて年齢の観点で狭き門となるのは事実です。

しかし、これまでにチームや事業に携わった豊富な経験という若い世代にはない武器があります。

マネジメントスキルの要素

40代会社員の最重要ポータブルスキルはマネジメントスキルであり、転職市場で期待される能力の筆頭になります。

業務経験で培った専門性や知識にマネジメントの要素が加われば強力なアピールになります。

K太郎
K太郎

専門性とマネジメントスキルの掛け算でアピールします

マネジメントスキルには以下の要素が含まれます。

マネジメントスキルに求められる要素
  • 問題解決能力:複雑な課題を分析し、効果的な解決策を見出す能力
  • コミュニケーション能力:社内外の関係者と効果的に情報共有し、関係構築する能力
  • リーダーシップ:部下の育成、プロジェクト管理、目標達成に向けた推進力
  • 変化への適応力:ビジネス環境に柔軟に対応し、受け入れる能力
  • 戦略的思考力:全体視点から戦略を立案し、成果を見据えた意思決定を行う能力

エン・ジャパン株式会社が転職コンサルタントを対象に行った調査【転職コンサルタント254人に聞いた「評価されるミドルのキャリア・スキル」に関する調査レポート 2024年版】では、転職コンサルタントまたは採用企業に専門スキルで最も評価されたのは「マネジメント」と報告されています。https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/38130.html

マネジメントスキルの向上に効果的な取り組み

マネジメントスキルの向上には、以下のような取り組みが効果的です。

マネジメントスキルの向上に効果的な取り組み
  • コーチング研修の受講:指導する技術、実践的なスキルを身につける
  • ケーススタディの活用:成功事例や失敗事例を分析し、知識を深める
  • ネットワーキング:他のマネージャーと交流し、経験や知識を共有する
  • 自己評価と目標設定:具体的な目標を設定し、定期的に自己評価する
  • 小規模リーダーの経験:小プロジェクトのリーダーを務め、経験を積む

マネジメント経験に自信がないときに重要な2つのスキル

K太郎
K太郎

管理職経験が浅くても、候補としての素養があれば大丈夫!

マネジメントの実践経験が浅い、自信が無いという40代会社員も少なくないはず。

その場合は、マネジメントスキルの中でもポイントになる要素をアピールしましょう。

転職活動では、素養があること、将来の経営幹部候補として期待できることも重要です。

以下は、即効性と将来性のいずれもアピールできる2つの要素です。

マネジメントスキルをアピールできる2大ポイント
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力

マネジメントの重要スキル①コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、40代会社員にとって最も重要なポータブルスキルです。

職場での人間関係構築から、顧客対応、プロジェクト管理まで、あらゆるシーンで活用できるからです。

コミュニケーション能力には、以下のような要素が含まれます。

コミュニケーション能力で求められる要素
  • 傾聴力:相手の話をよく聞き、理解する
  • 表現力:自分の考えや意見を明確に伝える
  • 非言語コミュニケーション:ボディランゲージや表情を適切に使用する
  • 共感力:相手の立場や感情を理解し、適切に反応する
  • 調整力:異なる意見や立場の人々の間を取り持つ

これらの要素を磨くことで以下のようなメリットを得ることができます。

コミュニケーション能力を磨くメリット
  • チーム内での信頼関係の構築
  • 効果的な情報共有とコラボレーション
  • 顧客や取引先との良好な関係維持
  • 交渉力の向上
  • 就職面接での効果的な自己アピール

コミュニケーション能力の向上には、以下のような取り組みが効果的です。

コミュニケーション能力の向上に効果的な取り組み
  • アクティブリスニングの練習:相手の話を意識的に聞き、適切な質問をする
  • フィードバックの活用:同僚や上司からのフィードバックを積極的に求める
  • プレゼンテーションスキルの向上:社内外での発表機会を積極的に活用する
  • 異なる背景を持つ人々との交流:多様な価値観や考え方に触れる
  • 書面コミュニケーションの改善:メールや報告書の作成スキルを磨く

コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると、2030年までに、テクノロジースキルと同様に社会的・感情的スキルへの需要が増加すると予測されています。https://www.mckinsey.com/featured-insights/future-of-work/skill-shift-automation-and-the-future-of-the-workforce

K太郎
K太郎

例えば就職面接の場面で即座に現れるのがコミュニケーション能力。伝える力が見られています

マネジメントの重要スキル②問題解決能力

問題解決能力は、40代会社員が自らの優位性を表現できる重要なポータブルスキルです。

急速に変化するビジネス環境において、この能力は企業が直面する様々な課題に対応するための重要なツール。

日常業務から大規模プロジェクトまで、様々な場面で活用され、採用する企業にとっても高い価値を持ちます。

問題解決能力には、以下のような要素が含まれます。

問題解決能力で求められる要素
  • 問題の特定と分析:課題を正確に把握し、その本質を理解する
  • 創造的思考:既存の枠組みにとらわれない新しいアイデアを生み出す
  • 論理的思考:事実に基づいて合理的に考え、結論を導き出す
  • 意思決定力:適切なタイミングで最適な選択をする
  • 実行力:解決策を具体的な行動に移す

これらの要素を磨くことで、40代会社員は以下のようなメリットを得ることができます。

問題解決能力のメリット
  • 業務効率の向上
  • イノベーションの創出
  • リスク管理の改善
  • リーダーシップの発揮
  • キャリアの選択肢の拡大

問題解決能力を向上させるためには、以下のような取り組みが効果的です。

問題解決能力向上の向上に効果的な取り組み
  • クリティカルシンキングの練習:情報を批判的に評価し、多角的に分析する
  • ブレインストーミングの活用:チームで自由にアイデアを出し合う機会を設ける
  • PDCAサイクルの実践:問題解決プロセスを体系的に実行する
  • ケーススタディの学習:過去の成功事例や失敗事例から学ぶ
  • メンタルモデルの構築:複雑な状況を単純化して理解する思考法を学ぶ
K太郎
K太郎

目の前の課題解決スキルは転職市場で重宝されスキルです

40代会社員がポータブルスキルの鍛え方とステップ

効率的に進めれば、40代会社員がポータブルスキルを鍛えることは難しくありません

ここでは、ポータブルスキルを向上させるための具体的な方法について説明します。

ポータブルスキルの鍛え方
  • eラーニングを活用した自己学習
  • 日常的に客観評価の機会を持つ
  • 研修や資格取得の利用
  • 社内外での実践経験
K太郎
K太郎

忙しい40代は「自己学習」と「客観評価」の2つで十分です!

効率的なスキルの鍛え方は「自己学習」と「客観評価」の2つの組み合わせ

忙しい40代会社員が効率的にスキルを鍛えるには、「自己学習」と「客観評価」の2つの組み合わせがおすすめです。

  • eラーニングや書籍を活用した学習
  • 転職エージェント活用で客観評価の機会を持つ

この2つの組み合わせは、以下のようなステップで進めると良いでしょう。

【①学習】自己分析と目標の明確化

現在のスキルレベルを把握し、具体的で測定可能な目標を設定します。

例)「3カ月月以内にデータ分析の基礎を習得し、業務で活用する」

【①学習】講座・教材の選択 → 計画立案と継続

計画を立て、定期的に進捗を確認します。

書籍、オンラインコース、Web講座など。少ない講座数でも継続することが重要です。

【②客観評価】転職エージェントの活用

転職サービスに登録して自分の市場価値を測る。エージェント、コンサルタントに相談する。

スキルの鍛え方① 自己学習【eラーニングの活用】 

自己学習を有効に活用するポイント

40代会社員がポータブルスキルを効率的に鍛える上で有効なのがeラーニング(オンライン講座)です。

時間と場所の制約が少なく、自分のペースで学習を進められる利点があります。

eラーニングを効果的に活用して自己学習を進めるためには、以下の点に注意しましょう。

自己学習を有効に活用するチェックポイント
  1. 毎日30分など、スキマ時間を利用して無理のない計画に。
  2. 学んだ内容を実際に試したり、同僚に説明してみることが重要。
  3. オンライン上の学習者コミュニティに参加し、モチベーションを維持。
  4. 定期的に学習内容を振り返り、理解度を確認。
  5. SNSなどで学習内容をアウトプットすることで、理解を深める。
K太郎
K太郎

学んだ内容を同僚に発信したり、実務に適用すれば確実に身に付きますよ

おすすめのeラーニング講座

実際に私が利用して良かった3つのeラーニング講座について、おすすめポイントや感想を紹介します。

Udemy

おすすめポイント
  • 買い切り型で好きな時間に学べる
  • アカウントが有効なら修了した後でも引き続き受講できる
  • 定期的なセールがかなりおトク

Udemyは、40代会社員が効率的にスキルアップできるオンライン学習プラットフォームです。

19万個以上の講座から、コミュニケーションスキル、マネジメントスキル、問題解決能力の向上を目指す方に適した多様なコースを見つけられます。

動画形式の講座を購入し、好きな時に試聴できます。スマホでも試聴できるため、通勤や休憩などのスキマ時間を活用することも可能です。

講座は各分野の専門家や実務経験者が提供するため、信頼性と質の高い講座を選べます。

自分のペースで学習できるので、忙しい40代会社員でも柔軟な学習スタイルを実現します。

Udemyは、定期的にセールを行なうので、人気の講座をお得に購入することができます。

自分のペースで学べる柔軟性と、実践的な内容が豊富なUdemyは、忙しい40代会社員にとって理想的な学習プラットフォームといえます。

使ってみた感想
  • 圧倒的な講座数を誇るので、自分のニーズに合った講座が見つかる
  • ダウンロード素材を活用して柔軟な学習計画が立てられる
  • 定期的にセールがあるので、最初は低価格で学習を始めたい人にぴったり
  • 視聴してみて内容が合わなかったら、返金申請できる場合がある

Udemyに登録する

GLOBIS 学び放題

おすすめポイント
  • スキルを体系的に学習できる
  • 使いやすいアプリでスキマ時間学習が進む
  • モチベーションを維持できる仕組みが豊富

GLOBIS 学び放題は、特に転職を考えている40代会社員に適した総合的なオンライン学習サービスです。

クリティカル・シンキング、マーケティング、会計・財務、リーダーシップなど、ビジネスの様々な分野をカバーする動画講座が用意されています。

講座は経験豊富な講師陣が提供し、実践的なスキルと最新の知識を学ぶことができます。

週10本以上の新しい記事や動画が追加され、最新のビジネストレンドや知見をキャッチアップできます。

忙しいビジネスパーソンにうれしいのが、短時間で効率的に学習できる構成。例えば、「1分でウェルビーイング」シリーズのような、短時間で集中的に学べるコンテンツも提供されています。

無料記事や動画が多数あり、さらに深く学びたい場合は有料会員になれば、より専門的な口座も受講できます。

転職を考えている方にとっては、新しいスキルの習得や知識の更新に役立つ、価値ある学習プラットフォームといえます。

使ってみた感想
  • 講座やトレンド情報の更新頻度が高く、最新の知見を手に入れながら学習できる
  • 初学はもちろん、ビジネススキルをもう1ランクあげたい人におすすめ

GLOBIS 学び放題に登録する

Schoo

おすすめポイント
  • 講師と双方向でのコミュニケーションが◎
  • リーズナブルなプラン設定で総合的なコスパがよい
  • 最初は無料の生放送でも十分に学びが可能

Schooは、40代会社員にとって魅力的な「実践スキル」を学べるオンラインプラットフォームです。

双方向ライブコミュニティという特徴により、受講者は単なる視聴者ではなく、授業に積極的に参加できます。

これにより、思考力が自然と身につき、転職を考える方々にとって貴重なスキルアップの機会となります。

19のカテゴリにわたる8,500本以上の授業は、幅広い学習ニーズに対応し、キャリアチェンジに新たな可能性を提供します。

リアルタイムで講師や他の受講者と交流できる環境は、ネットワーキングの機会としても活用できます。

毎日配信される生放送授業は無料で視聴可能。講師や他の受講者とリアルタイムでコミュニケーションが取れます。

有料会員(月額980円)は、すべての生放送と8,000本以上の録画授業が視聴可能で、倍速再生やダウンロード機能など、より便利な機能も活用できます。より柔軟な学習スタイルと内容の深さを求めるなら有料会員になる価値はあります。

転職を考える40代にとって、新たなキャリアに向けた知識やスキルを効率的に習得できる理想的な学習プラットフォームといえます。

使ってみた感想
  • 講師や受講生との交流でモチベーションアップできる。
  • 時間は制限されるが、最初は無料の生放送だけでも十分にスキルの底上げができる。

Schooに登録する

スキルの鍛え方② 客観評価【転職エージェントの活用】

転職エージェントによる客観評価のメリット

環境が変わっても価値のあるスキルなのか?転職を希望する企業・業界が求めるスキルなのか?

40代会社員にとっては、ポータブルスキルを客観的に評価する作業がとても重要です。

企業の採用ニーズを広く把握しているプロフェッショナル、転職エージェントのサポートを受けるのが最も効率的です。

転職エージェントでスキルを客観評価するメリット
  • 自身の強みと弱みを客観的に把握できる
  • 多くの人材を見ているエージェントの視点で評価できる
  • 転職市場での自身の価値を正確に理解できる
  • 企業のニーズを把握しながら自己アピールが可能になる
  • 継続的なスキル向上のモチベーションが維持できる
  • サービスの多くは登録無料

転職エージェント活用のポイント

多くの転職エージェントは登録無料のため、転職を決断していなくとも気軽に始められます。

Webフォームで簡単に職務経歴書を作成したり、書類作成のサポートも受けられます。

転職エージェントを活用して自分自身の評価を知るためには、以下の点に注意しましょう。

転職エージェントを活用するチェックポイント
  1. 職務経歴はていねいに登録し、定期的に見直しと更新を
  2. 毎日数分でいいので求人案内メールやエージェントからのメールをチェック
  3. 検索条件を定期的に更新し、自分のニーズに合うパターンを見つける
  4. 複数のサービスを同時に登録して自分を評価する視点を増やす

転職サイトと転職エージェント
転職サイトは求人情報を自分で探しに行く情報サイト。興味のある求人を発見して自分で応募します。一方、転職エージェントは、人材・転職のプロであるエージェントが非公開求人も含むデータから、ニーズにあったものを紹介してくれます。職務経歴を登録しておけばアドバイスも受けられ、企業やヘッドハンターからスカウトさが届くことも。本記事では、スキルの価値を見定めるために、転職エージェントもしくはスカウト型転職サイトをおすすめしています。

おすすめの転職サービス

実際に私が利用した転職サービスについて、おすすめポイントや感想を紹介します。

K太郎
K太郎

多くの求人に出会うことも重要なので、まずは複数のサービスを併用するのがおすすめ

リクルートエージェント

リクルートエージェント公式サイト
【公式サイト】https://r-agent.com/
キャリア相談求人紹介スカウト機能
⭕️⭕️
おすすめポイント
  • 転職支援実績No.1
  • 業界トップクラスの求人数(公開求人50万件+非公開求人40万件)
  • 全国20箇所に拠点を持っているため各エリアの事情に詳しい
  • 初回面談や履歴書の更新案内など、こまめにガイドしてくれる
  • LINE連携やスマホアプリの使い勝手が良い

リクルートエージェントは、リクルートが運営する国内最大級の転職エージェントサービスです。

非公開求人40万件を含む約90万件の豊富な求人を保有しています。

業界・職種に精通したキャリアアドバイザーが、転職相談から求人紹介、書類添削、面接対策、年収交渉まで、転職活動を手厚くサポート。

転職に役立つ情報提供やセミナー開催など、サービスが充実しているのが魅力です。選考中の求人一覧管理や新着メールの通知、求人検索、職務経歴書作成まで、効率的な転職活動をサポートします。

第二新卒から経験豊富なキャリア人材まで幅広い層の転職支援を行っており、マイページ機能や専用スマホアプリを用いて、場所や時間を選ばずに転職活動を進められるのも大きな特徴と言えます。

実際に登録して使った経験では、とにかくこまめにコミュニケーションをとってくれました。大都市圏だけでなく、地方エリアの求人にも強い印象です。

利用した感想
  • 登録してすぐにオンライン面談をセッティングしてもらえた。
  • 書類の更新案内など定期的なメールでこまめに導いてくれる。
  • 登録した希望条件に対する求人案内の精度も高い。
サービス名リクルートエージェント
公式URLhttps://www.r-agent.com/
運営会社株式会社リクルート
登録者数年間約130万5,000名(2022年度実績)
公開求人数約500,000件
非公開求人数約400,000件
対象年齢全世代
対応エリア全国

転職支援実績No.1

「リクルートエージェント」公式サイト

ビズリーチ(BIZREACH)

ビズリーチ公式サイト
【公式サイト】https://www.bizreach.jp/
おすすめポイント
  • ハイクラス求人が豊富にそろう。質の高いヘッドハンターが多数登録している
  • スカウト型なので自分のペースで進められる
  • 自分の市場価値を判断しやすい
  • エントリー履歴や結果連絡の画面が使いやすい
  • 自作の職務経歴書をWeb登録フォームに転記してくれるサービスが便利
キャリア相談求人紹介スカウト機能
⭕️⭕️⭕️

ビズリーチは、40代以上のキャリア豊富な会社員に特化したスカウト型の転職サービスです。

年収1,000万円以上の求人が3分の1を占め、経営幹部や管理職向けの高年収ポジションが豊富に揃っています。31,700社以上の厳選された企業と直接コンタクトが取れるため、効率的な転職活動が可能です。

特筆すべきは、優良企業や一流ヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組みです。これにより、自身の市場価値を客観的に把握でき、新たなキャリアの選択肢を見出せます。

また、7,800人以上の登録ヘッドハンターによるサポートも受けられ、転職のプロフェッショナルの助言を得られます。

40代会社員にとって、豊富な経験を活かせる次のステージを見つける最適なツールといえるでしょう。

実際に登録して使った経験では、やはりハイクラスの求人が多く揃っているのでキャリアアップ志向の40代にはぴったりのサービスでした。

有料プランのほうがスカウトへの返信機能や企業検索が充実しており、効率的に転職活動を進めることができるでしょう。

転職成功後のリターンを考えれば、有料化する価値はありました。

利用した感想
  • ヘッドハンターさんは親身な方が多く、職務経歴書なども事前に読み込んでくれていた。レスポンスも非常に早い。
  • 職務経歴書がヘッドハンターさんに閲覧された回数がグラフでわかり、書類更新のモチベーションになる。
  • Webフォーム経歴書にURL記載ができないので、ビジュアル的な成果やポートフォリオで勝負したい人は注意が必要。
  • 無料では応募できない求人があり、一定以上のサービスを受けるには有料会員になる必要があるが、その価値はある。
サービス名ビズリーチ(BIZREACH)
公式URLhttps://www.bizreach.jp/
運営会社株式会社ビズリーチ
登録者数200万人以上
求人数109,360 件(2024年11月時点)
対象年齢30代後半・40代・50代
対応エリア全国

驚きのスカウトが届く

「ビズリーチ」公式サイト

en ミドルの転職

【公式サイト】https://mid-tenshoku.com/
おすすめポイント
  • 幹部クラスの求人が充実
  • 40歳代以降の転職に強みを持っている
  • 職務経歴書のWeb登録や気になるリストなどの使い勝手がよくストレス無く利用できる

enミドルの転職は、30代・40代のミドル世代に特化。経営幹部やCxO、部長クラスなど、年収1000万円以上のハイクラス求人が豊富に掲載されています。

登録者の平均年齢は45歳で、専門分野に精通したエージェントが転職活動をサポートします。400社以上の転職エージェントが保有する求人を一括で検索できる点で使い勝手も◎。

また、スカウト機能により、企業からの非公開求人オファーを受け取ることも可能です。

豊富な経験やスキルを活かせる求人が見つかりやすく、年齢を気にせず転職活動に取り組めるメリットがあります。

キャリアアップや年収アップを目指す方、専門性の高い職種への転職を考えている方に特におすすめのサービスです。

実際に利用した経験では、定期的なメルマガが、業種別・志向別に整理されていてが非常に便利でした。職務経歴書の記載フォーマットが充実していて、しっかりと書き込めるところも評価が高いです。

利用した感想
  • 求人数はかなり多い印象。「気になる」に保存した回数は数ある転職エージェントの中で一番多かった。
  • 提携エージェントによって対応が異なり、応募企業に経歴書が届いているのか不明瞭なケースもあった。
  • 職務経歴のWeb登録など、Webサイトの使い勝手が非常に優れている。
サービス名enミドルの転職
公式URLhttps://mid-tenshoku.com/
運営会社エン・ジャパン株式会社
登録会員数2,500,000人以上(2024年3月時点)
求人数約300,000件
対象年齢30代・40代
対応エリア全国

30代・40代ミドル専用

「enミドルの転職」公式サイト

自己診断ツールとして、厚生労働省による【ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)】の活用もおすすめします。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23112.html

ポータブルスキルを効果的に言語化・転職に活かすコツ

せっかくの経験やポータブルスキルを適切に伝えきれなければ、もったいないですよね。

転職活動などさまざまな場面でポータブルスキルをアピールするコツを紹介します。

普段の業務や経験をスキルとして言語化する

重要なのは、経験を具体的に言語化し、過程で得られた学びや成果を明確に示すこと。

たった2つのコツを押さえれば普段の業務をスキルとして言葉にすることができます。

ポータブルスキルを効果的に言語化するコツ
  • 今までやってきたことを整理して箇条書きする
  • やってきたことを重要なスキル名と紐づける
K太郎
K太郎

特別に身構えなくても日頃の業務に自分のスキルが隠れています

エン・ジャパン株式会社が転職コンサルタントを対象に行った調査【転職コンサルタント254人に聞いた「評価されるミドルのキャリア・スキル」に関する調査レポート 2024年版】では、ミドル人材が評価されるために職務経歴書・履歴書で工夫すべき点の1位は「専門性やできることを明確に書く」だったと報告されました。https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/38130.html

マネジメントスキルをアピールできる業務経験

日常経験や成果を、重要なスキルと紐づけて言語化すれば、効果的なアピールになります。

以下の業務体験は40代会社員であれば、程度の差はあっても経験があるものばかりです。

業務上の経験を思い出してみましょう。適切に言語化すればマネジメントスキルとして記載できます。

K太郎
K太郎

実績値などの具体的な数値があればなおよいでしょう

日常のこんな経験はマネジメントスキルとして十分アピールできる!
  • プロジェクト管理: 部署横断的なプロジェクトで、各メンバーの役割を明確化し、期限内に目標を達成した経験
  • リソース配分: 人員が不足する繁忙期に、適切なタスク分配とシフト調整により業務を滞りなく遂行した実績
  • 目標設定と評価: チームメンバーの個人目標設定をサポートし、定期的フィードバックを通じて向上を促した事例
  • リーダーシップ: 5人程度の小規模チームのリーダーとして、プロジェクトを成功に導いた経験
  • 人材育成: 後輩社員の指導・育成を担当し、業務スキルの向上に貢献した実績
  • スケジュール管理: 複数の案件を並行して進める中で、適切な優先順位付け進行管理を行った事例

コミュニケーションスキルをアピールできる業務経験

以下の日常的な経験や事例があれば、コミュニケーションスキルとして記載して十分にアピールできます。

K太郎
K太郎

結果の比較など具体的な数値があればなおよいでしょう

日常のこんな経験はコミュニケーションスキルとして十分アピールできる!
  • 社内メール作成: 複雑な情報を簡潔かつ明確にまとめ、部署間の情報共有を円滑にした経験
  • 異文化コミュニケーション: エリア支社とのやり取りで、文化・慣例の違いを考慮して円滑に協業した実績
  • 電話応対: 取引先や顧客からの問い合わせに対し、適切な言葉遣いと丁寧な対応で好印象を与えた事例
  • 社内会議での発言: 定例会議で自分の意見を明確に伝え、同僚の理解を得た経験
  • 顧客対応: クレーム処理や要望聞き取りで、丁寧な対応により顧客満足度を向上させた事例
  • プレゼンテーション: 部署内や取引先への提案で、分かりやすい説明により合意を得た実績

問題解決スキルをアピールできる業務経験

以下の日常的な経験や事例があれば、問題解決能力として記載して十分にアピールできます。

K太郎
K太郎

結果の考察など具体的な評価があればなおよいでしょう

日常のこんな経験は問題解決スキルとして十分アピールできる!
  • 在庫管理の最適化: 過剰在庫の問題に対し、需要予測を見直して適正在庫レベルを実現した経験
  • クレーム対応: 顧客からのクレームに対し、迅速な原因究明と対策立案を行い、信頼回復につなげた実績
  • 業務改善: 非効率な作業プロセスを見直し、作業時間を短縮した事例
  • トラブル対応: 納期遅延のリスクに対し、関係部署と連携して解決策を見出した経験
  • コスト削減: 経費見直しにより、部署の年間予算を削減した実績

企業が重視するスキルを把握する

最後に、企業が重視するスキルを今一度チェックします。あなたのやってきたことをスキルとして言語化するプロセスで、あらためて確認してください。

企業が重視するポータブルスキルのランキング
  1. コミュニケーション能力:情報を明確に伝え、他者と効果的に協働する能力。
    例:複雑な技術情報の非技術者向け説明、多様なステークホルダーとの円滑な交渉。
  2. 問題解決能力:複雑な課題を分析し、効果的な解決策を見出す能力。
    例:データ分析に基づく戦略立案、クロスファンクショナルな問題解決プロジェクトのリード。
  3. リーダーシップ:チームを導き、目標達成に向けて人々を動機づける能力。
    例:部門横断プロジェクトの統括、若手社員の育成・指導。
  4. チームワーク:多様な背景を持つメンバーと協力して成果を出す能力。
    例:外部専門家を交えたチームでの効果的な協働、異なる部署との連携強化。
  5. 変化への適応力:急速に変化するビジネス環境に柔軟に対応する能力。
    例:新しい技術やプロセスの迅速な習得、組織変更への積極的な対応。

職務経歴書スキルをどうやって書けばよいのか?については関連記事もお読みください。例文付きで詳しく紹介しています。

よくある質問と回答(FAQ)

【40代転職】企業に採用されるポータブルスキルの鍛え方・転職に活かすコツFAQ

ポータブルスキルとその鍛え方に関してよくある質問と回答をまとめました。

Q 40代でもスキルを活かした転職は可能ですか?

Aはい、40代でも十分に転職は可能です。むしろ、豊富な経験と培ってきたスキルを活かせる絶好の機会といえます。ただし、自身のポータブルスキルを適切に把握し、市場のニーズに合わせて鍛えることが重要です。

Q 40代がこれからポータブルスキルを鍛えることは可能ですか?

Aはい、40代であってもポータブルスキルを鍛えることは十分に可能です。むしろ、豊富な経験と知識を持つ40代は、ポータブルスキルを効果的に強化できる絶好の立場にあると言えます。

Q 業界特化型のスキルしかないのですが、ポータブルスキルとして活かせますか?

A業界特化型のスキルも、適切に言語化し汎用性を見出すことで、ポータブルスキルとして活用できます。例えば、「製薬業界での品質管理経験」は、「厳格な基準に基づく品質保証能力」というポータブルスキルに置き換えられます。自身のスキルを抽象化し、様々な業界でも通用する形で表現することがカギとなります。

Q ポータブルスキルを活かせる新しい職種や業界を見つけるにはどうすればいいですか?

A新しい職種や業界を探索するには以下の方法があります:
1. 自身のポータブルスキルを棚卸しし、強みを明確にする。
2. 業界研究や職種研究を徹底的に行う。
3. SNSなどで類似経歴の人のキャリアパスを参考にする。
4. 転職エージェントキャリアコンサルタントに相談し、客観的な視点を得る。
5. 興味のある業界のセミナーやネットワーキングイベントに参加する。

Q 40代でもeラーニング講座を効果的に活用できますか?

Aはい、40代でもeラーニング講座を十分に活用できます。むしろ、豊富な実務経験と学習意欲を持つ40代は、eラーニングの内容を実践的に理解し、即座に応用できる立場にあります。自分のペースで学習できる点や、仕事と両立しやすい点も、40代の学習者にとって大きなメリットです。また、多くのeラーニングプラットフォームでは、幅広い年齢層を想定したコース設計がなされているため、40代でも無理なく学習を進められます。

Q eラーニングで学んだスキルを転職活動でアピールするコツはありますか?

Aeラーニングで学んだポータブルスキルを転職活動でアピールするコツとして以下のものがあります:
・継続的な学習姿勢をアピールし、変化に適応できる柔軟性を強調する。
・履歴書やカバーレターに受講したコース名と習得したスキルを明記する。
・面接対策として、学んだスキルを実務に応用した具体例を準備する。
・取得した修了証や資格を積極的にアピールする。
・学習を通じて得た最新の業界知識や技術トレンドについて言及する。

Q 転職活動中にポータブルスキルを強化するための日常的な習慣はありますか?

A日常的にポータブルスキルを強化するためには、以下の習慣がおすすめです:
1. 毎日少しずつ新しいことを学ぶ時間を設ける。
2. 日記やブログを書いて思考力と表現力を鍛える。
3. 定期的にネットワーキングイベントや勉強会に参加する。
4. フィードバックを求めて改善点を見つける。
5. 新しいツールや技術に触れてみる。

Q 転職後、新しい環境で早くポータブルスキルを発揮するコツはありますか?

A新環境で早期にポータブルスキルを発揮するコツは:
1. 入社前に業界や会社の情報を十分にリサーチする。
2. 積極的に同僚や上司とコミュニケーションを取り、期待値を確認する。
3. 自身のスキルと新しい役割のギャップを早期に把握し、必要に応じて学習する。
4. 小さな成功体験を積み重ね、自信を持って業務に取り組む。
5. 定期的に上司や同僚とフィードバックセッションを持ち、改善点を把握する。

まとめ:40代会社員はポータブルスキルを鍛えて理想のキャリアを実現しよう

40代会社員にとって、ポータブルスキルはキャリアアップや転職成功のカギとなる重要な要素です。

ポータブルスキルは、業界や職種を超えて活用できる汎用的な能力であり、変化の激しい現代のビジネス環境において高い価値を持ちます。

まとめ
  • 40代会社員には「持ち運べるスキル」=ポータブルスキルが必須
  • 40代会社員は経験の宝庫。ポータブルスキルの習得とアピールは難しくない
  • 40代会社員の最重要スキルは「マネジメント」
  • 管理職経験が浅くてもマネジメントスキルはアピールはできる
  • ポータブルスキルの鍛え方 eラーニングと転職エージェントの組み合わせが◎
  • 日常の業務、努力の経緯をスキルとして言語化すれば強いアピールになる

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

転職活動やキャリアチェンジは挑戦の連続。40代会社員は持ち前の豊富な経験を適切に言語化することが大切です。

日常の経験のなかにある自分自身の能力を整理すれば、ポータブルスキルとして強いアピールが可能になります。

40代会社員のみなさんが新しいステップを踏み出せるきっかけになればうれしく思います。

まだまだ成長できる可能性を見出し、自信をもって新たなキャリアへの扉を開きましょう!